問題噴出「細野豪志」「野田夫妻」「GACKT」と面識 文科省解体捜査でも浮上したフィクサーの正体

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バカボンからボスへ

 上京したバカボンは、それこそ平成が始まるか始まらないかの時期に、東京・神宮前でバー経営に乗り出す一方、芸能界にも足を踏み入れる。タレントを抱えるプロダクションの社長となり、主としてTBSに食い込んだが、そんな折、「噂の真相」99年8月号で、

〈若手有名俳優たちが夜毎通って来る秘密乱交パーティを遂に発掘スクープ!!〉

 という身も蓋もないタイトル記事の主人公となった。

 記事には、バカボンの自宅兼事務所だった東京・代々木のマンションに、今で言えば菅田将暉のような若手俳優やアイドルが夜な夜な集結し、タレントやモデルの卵とハメを外していたとある。

 当時、矢島義《成》と名乗っていたバカボンはその部屋では「ボス」と呼ばれ、パーティーを仕切っていたという。中央でパンツをおろす参加者の後ろで、その股間を隠すボス自身を収めた写真も流出している。

 ボスはそれから芸能の世界を離れ、政界や官界に軸足を置くようになる。永田町関係者によると、

「官公庁向けの調査業務を担う中で官僚との付き合いができ、彼らを政治家や民間に繋ぐような仕事をしていた。政界では特に松下政経塾の面々と関係が深く、彼らをシンクタンクの顧問やフェロー、役員に起用してきた。野田さん(佳彦前首相)も08年からしばらく顧問に就いていましたし、勢力を拡大し、政権を奪取した民主党に乗じて、更に人脈を拡大して行ったようです。最近は二階さん(俊博幹事長)とも会食し、距離を縮めていますね。インドネシアでのエネルギー事業絡みではないかと聞いています。2年前の6月だったかな、矢島さんが再婚したときには、披露宴に与野党から多くの議員が出席し、菅さん(義偉官房長官)もスピーチしていましたよ」

 それだけ人脈が広ければ、ゴタゴタに遭遇する局面も増えるということなのだろう。

(2)へつづく

週刊新潮 2018年8月9日号掲載

特集「『GACKTコイン』の『野田総務相』夫妻はお友だち! 『細野豪志』の5000万円ヤミ献金も仲介!! 『文科省解体捜査』でも浮上したフィクサーの正体」より

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