親は知らない「パパ活」女子の売り手市場 セミナー開催、“生みの親”デートクラブが明かす実態
「ご飯だけだと1万円くらい」
さて、「パパ活で人生変わった」と題するセミナーの講師は、七瀬結という40歳の女性。なんでも、これまでに「パパ」に貢がせた総額が1億円を超えるツワモノだそうだ。
「大病したときパパがついていてくれたこと、付き合いの長いパパにプロポーズされたことなど、まず七瀬さんの体験が語られました。彼女は“自分磨き”が必要だと繰り返し、参加者はみな大きく頷いたり、メモをとったりと、大変熱心な様子でした。次いで、効果的なおねだりの仕方など、実践的に指導されました」
そこで“熱心な”参加者にも聞いてみた。アパレル勤務の23歳は、
「このセミナーは、登録しているユニバース倶楽部からお誘いがきました」
と語る。ユニバース倶楽部とは、後述するが、セミナーの主催者である。
「半年前に登録して7、8人のパパを紹介されて、 そのうち2、3人はもう何回か会ってるけど、私、ほかの交際クラブでもパパ活してるから、ユニバース倶楽部で会った人に“(ほかで写真を)見た気がする”って言われたことも。複数のクラブに入ってる子、多いですよ。登録してる子、めっちゃ増えてるって聞きますもん。私の友だちにも、お医者さんの“太パパ”と社長のパパで、月70万円稼いでるって子います」
では、あなた自身は?
「昼の仕事の給料は家賃や化粧品でなくなるから、友だちと会ったりする小遣いが必要で。風俗やキャバクラより安心できるし、相手を気に入らなければパスできるので、ストレスも少ない。“髪を黒くしなよ”と言われたら、嫌われないように染めなきゃって思うし、デート用に清楚な服を買わなきゃとかでお金もかかるけど、月何回かのデートで10万円にはなるからいいかな。ご飯食べて、相手によってはホテルに行きます。 でも、生理的に無理な人は断るから。ご飯だけだと1万円くらい、そのあともあると3万とか5万とか」
“そのあと”こそ、米山氏がはまった陥穽である。
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