あの“迎賓館”も槍玉に 「パソナG」季節外れの株主総会

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 6月の株主総会を無事に終え、ホッと胸をなで下ろしている社長は少なくないはずだ。しかし、南部靖之社長(66)率いる、人材派遣業大手のパソナグループ(以下パソナG)社内では張り詰めた空気が漂っているという。

 パソナGの決算は5月で、今年は8月17日に東京・日本橋で株主総会を開催する。経済誌記者によれば、

「パソナGの社内がピリピリしている理由は、昨年から物言う株主の攻撃に晒されているからでしょう」

 その物言う株主とは、香港に拠点を置く投資ファンドのオアシス・マネジメント・カンパニー(以下オアシス)だ。本誌(「週刊新潮」)でも報じた通り、諮問委員会のアドバイザーに元金融庁長官の日野正晴氏を据え、ここ数年、東芝やアルプス電気など日本企業をターゲットにしている。

「昨年11月、オアシスはパソナG株4・8%を保有していると明らかにしました。それと前後して、オアシスのセス・フィッシャー代表が日経新聞のインタビューで“東京都心に牧場を作ったり、豪華な迎賓館を作ったり、上場企業の施策としては適当ではない。会社を個人の貯金箱のように使うのは止めるべきだ”と、南部社長の経営手法を痛烈に批判したのです」(同)

 セス氏が槍玉に挙げた“都心の牧場”とは、南部社長の肝煎りで、昨年8月にパソナG本社13階に開設した「大手町牧場」。そこでは10種類以上の動物が飼育されているという。また、“豪華な迎賓館”とは、歌手のASKAが4年前に覚せい剤使用容疑で逮捕された際話題になった、あの「仁風林」を指している。仁風林については、パソナGの元幹部も批判的だ。

「仁風林は、パソナGが作ったのではなくて賃貸です。ゲストハウスという名目で使用しているものの、ASKA事件の時に報じられたように芸能人が招かれている。社内でも“経営に必要なのか”と疑問視する声も少なくありません」

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