身体に刺青、指はなく… 1・3億円脱税「大阪城のたこ焼き屋」創業者の“苛烈”エピソード

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2億円の不動産

 ただし、生活ぶりは地味なまま。夫婦仲も悪くなかったようで、

「ご主人は最後、ガンで亡くなったんやけど、病院に見舞いに来た娘さんたちは全員帰し、奥さんだけを残して泊まらせとったからね」(先の商店主)

 死した武彦氏が遺したのは、宮本茶屋だけではない。

 宇都宮一家が複数の不動産を所有していることについてはすでに述べたが、

「旦那は生前、長女には自宅近所の5階建てのマンションを丸ごと買うてやった。三女には自宅の斜め前に立派な3階建ての家を建ててやっとる」(先の古老)

 それ以外にも、自宅近所の駐車場の土地など複数を所有しており、そのほとんどをキャッシュで購入したと見られるのだ。近所の不動産屋にその資産の現在の価値を算出してもらうと、

「合計して約2億円というところでしょう」

 恐るべし“たこ焼きマネー”。一家がこの利権を手放すはずもなく、今後も商売を続けたいとの意思を示しているという。だが、宮本茶屋が建つのは、近くの「豊国神社」の土地である。この度の脱税を受け、神社はHPで店の無期限営業自粛を明らかにしている。店を排除したい大阪市からのプレッシャーも予想され、どのような結末になるにせよ、目下、宮本茶屋の「鉄板の火」が風に揺れているのは間違いない。

週刊新潮 2018年8月9日号掲載

特集「『橋下市長』をもっても大阪城から排除できず… 『たこ焼き屋のおばちゃん』が3年で5億稼いだ『鉄板ネタ』」より

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