身体に刺青、指はなく… 1・3億円脱税「大阪城のたこ焼き屋」創業者の“苛烈”エピソード

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たこ焼き屋のおばちゃんが3年で5億稼いだ「鉄板ネタ」(2/2)

 大阪城公園を訪れる観光客を相手に3年間で5億円以上を売り上げ、このたび1億3千万円の脱税が摘発された「宮本茶屋」。創業者は「山口組」傘下組織に属するテキヤだった宇都宮武彦氏(仮名)である。武彦氏亡き後は、妻のタツ子氏が経営者に就き、家族が交代で店に立つ。「8個600円」のたこ焼きを売って得た膨大な利益の行く先は……。

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 宇都宮武彦、タツ子夫婦には3人の娘がおり、主に店を手伝ってきたのは、次女夫婦と三女だという。タツ子氏の自宅は、大阪市西成区の天下茶屋にある、床面積5坪ほどの古びた木造一軒家である。宇都宮一家はこの家だけではなく、周辺に複数の不動産を所有しているが、それについては後で詳しく触れる。

「あの夫婦は愛媛の出身やったと思うで。ウチは50年以上、ここで商売しとるけど、開店する時にご主人が“誰の許可得て商売始めんねん”と脅しにきよった。すでにその頃から天下茶屋にいはったんやね」

 そう話すのは、タツ子氏の自宅近所の商店主。

「奥さんは“ウチのは田舎の出やから『煮炊きもんがあったらそれでええ』って、家でご飯食べたがる”と言っとったな。ご主人は刺青入ってたし、指も落としとった。月に50万円上納してるいうて話しとったから、組には結構貢献しとったんとちゃいますか」

 そんな武彦氏はなかなかに“苛烈”な性格の持ち主だったようで、

「アイツはホンマに悪かった。もう、メチャクチャ悪い。普通のヤクザと比べてもだいぶ悪い」

 自宅近所の会社の経営者はそう評するのだ。

「昔、ウチの車が燃やされたことがあってんけど、やったのアイツや思てんねん。アイツは特殊な考えをもっとって、商売敵とか関係なく、ちょっとでも忙しゅうしとる人がいたら妬ましくて仕方ない。ウチは昔、近所の車庫に車を8台も入れとった。アイツはそれが気に入らんかったんやろ。エンジンに何か入れられて車壊されたこともあったな」

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