小倉さんを“年寄り扱い”してますが、“おじいちゃん”にあらず(古市憲寿)
何年か前に出版した『だから日本はズレている』(新潮新書)という本で、「おじさん」について書いたことがある。そこでは「おじさん」を、ただの「中年男性」の意味ではなく、自己批判のない既得権益層という趣旨で使用した。
若い女性でも「おじさん」のように新しいものを拒み、ひたすら自己保身に走る人もいれば、見た目は太った中年でも、次々に革新的な技術を生み出す起業家もいるからだ。
同じように「おじいちゃん」かどうかも、年齢では判断できないと思う。2回ほど作家の五木寛之さんと対談したことがある。...