赤旗がAmazon物流センターを「アウシュビッツ」 電子版記事削除の波紋

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3年間で3人の労働者が急死したのは事実

 日本共産党の機関紙「しんぶん赤旗」は7月29日の紙面で、「資本主義の病巣」というシリーズの連載を開始した。サブタイトルは「君臨するアマゾン」で、全11回の予定と紹介されている。記事の行間からは相当の熱気が伝わってくる。

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 何しろ第1回は1面トップ。見出しは大きく「やはり死者が出たか」というインパクトの強いものだ。まずは書き出しを引用させていただく。

《ひそかに「アウシュビッツ」とも呼ばれる施設が神奈川県小田原市にあります。インターネット通販大手の米国企業アマゾンが2013年9月に開設した小田原物流センター(FC)です。苛酷な労働の果てに体を壊す人が続出しています。》

 赤旗が持つ問題意識の根幹だと思われるところも、ご紹介しよう。改行は省略させていただく。

《施設内では開設後3年弱の間に3人の労働者が急死しました。本紙の取材に対し、日本法人アマゾンジャパンは3人の死亡を認めつつ、業務起因性はないと主張。労働基準監督署に報告したものの是正要請はなく、遺族からの労災申請もなかったと説明します。死因は個人情報だとして伏せました。しかし、施設内で熱中症や疲労骨折などの被害が出ていることは否定しませんでした》

 なかなかの迫力だ。興味を持たれた方も多いかもしれない。だが、日本共産党に詳しい記者は「気合いが入った連載であることは一目瞭然ですが、不可解なことも起きているんです」と首を傾げる。

「記事自体は、なかなか充実した内容だと思います。ところが、赤旗の記事は公式サイトにも掲載されるのですが、この連載は消去されているんです。正確に言いますと、例えばGoogleで検索すると、第1回と第2回の記事が表示されます。その両方とも、クリックすると『ページが見つかりませんでした』と表示されるんです」

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