「水球女子日本代表」コーチのパワハラ動画を入手 選手はPTSDに

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 水球女子日本代表をめぐっては、炎天下でのスパルタ練習や、男子代表監督による一方的なSNSでの批判などの問題が噴出している。7月に行われた合宿が打ち切られた理由は“塩田義法コーチ(35)が選手に怒声を浴びせた”こととされ、現在、第三者委員会が調査中だ。このたび、その現場の動画を入手した。

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“事件”が起きたのは、7月18日夜に行われた代表チームと日本体育大学女子チームとの練習試合の最中だった。

「お前、膝蹴り入れたろ!」

 屋外プールに響く塩田コーチの声――槍玉に挙げられたのは、代表チームの主力である西川優美選手(仮名)だった。

 西川選手はすぐに否定するも、塩田コーチは、

「お前、イラついてやったんだろ!」

 と1分以上にわたってブチ切れ続けた。さらに塩田コーチは、翌朝も西川選手を呼び出し、再度“叱責”。先のSNS問題などと併せ選手たちの間で動揺が広がり、合宿は打ち切られることになった。

 塩田コーチは代表チームを指導する立場で、専任コーチングディレクターとしても日本オリンピック委員会から手当を受けているが、これとは別に「日体大監督」という肩書も持つ。一方、“言いがかり”を付けられた西川選手は秀明大学の所属。この6月に行われた関東学生リーグ決勝で、塩田監督率いる日体大は秀明大に敗れており、今回のパワハラの背景にはその恨みがあるようなのだ。

 塩田コーチは本誌の取材に、

「彼女が精神的に落ち込んだことについては、私の本意でなく、申し訳なかった」

 と答えたが、西川選手が所属する秀明大女子水球部の加藤英雄監督は、“膝蹴り”を否定したうえで、こう語る。

「もはや指導の域を大きく逸脱したパワハラと言わざるを得ません。西川は合宿後、PTSDと診断され、今も専門家のカウンセリングを受診しています」

 8月8日発売の週刊新潮では、西川選手の父親の憤りと共に本件を詳しく報じる。また現在デイリー新潮で、パワハラ動画を公開中である。

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