グルメ番組が最も注目する「マツコ・デラックス」 「石ちゃん」「彦摩呂」は戦々恐々

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飽きられた食レポ

「それでも食に関する需要は不滅です。しかし、昨今はリポーターではなく、食通タレントが幅を利かせているんです。アンジャッシュの渡部建(45)やキム兄こと木村祐一(55)、V6の長野博(45)、GACKT(45)、強面ながらスイーツ専門の的場浩司(49)、お取り寄せに詳しい森公美子(59)、肉にこだわりを見せるダチョウ倶楽部の寺門ジモン(55)などが求められる傾向にあります。“食通で知られる○○がおすすめするグルメ”や“お取り寄せの達人・森公美子厳選”といった企画が増えているんです。解説に説得力があり、ウンチクもあって、話そのものが面白いので、番組で必要とされるんです。制作側としても、ゲストおすすめのものなので、探す手間も省けますし、スタジオ収録で済みますからね。それもあって、新たなグルメリポーターが出てきていないのかもしれません」(同)

 たしかに、「まいうー」と「宝石箱やー」ばっかりでは飽きてくる。とはいえ、食通タレントが紹介するグルメは、やけに高級志向だったり、予約で一杯の店であるとか、庶民的なものが少ない気も……。

「そこで注目されているのがマツコ・デラックス(45)です。『マツコの知らない世界』(TBS系)や『月曜から夜ふかし』(日本テレビ系)、『夜の巷を徘徊する』(テレビ朝日系)などで食べ物を扱うことがありますが、そのコメントの視聴者ウケがいいんです。グルメリポーターの食レポでもなく、食通でもないのですが、“表現のピントが合っている”“表現が大げさでなく、正直でストレート”“味や食感の伝え方が上手い”“驚きや違和感をありのままに伝える感じ”“美味い物は全部食べる”さらに“食べ方が綺麗”といったところ。マツコの発言は話題にもなりますが、グルメに関しても同様で、マツコが認めた食べ物がまとめサイトにもなっているほどですから」(同)

 とはいえ、マツコは「夜の巷を徘徊する」以外は、あまりロケには出ない。わざわざ店まで出かけてグルメリポートをするとは考えにくい。

「スタジオに持ってきてもらってコメントという、これまでと同じパターンになるでしょうが、それでも従来のグルメレポーターにとっては脅威でしょう。マツコが本気でグルメに走ったら、彼らの出番はなくなりますよ」(同)

 身体が心配ではあるが……。

週刊新潮WEB取材班

2018年8月6日掲載

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