“タモリ不倫”“有吉・夏目熱愛”を完全鎮火 「芸能界ドン」のコワモテ伝説

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唸る剛腕

 いまから2年前の8月。

〈夏目三久アナと有吉熱愛! すでに妊娠 番組きっかけ〉

 日刊スポーツのホームページにこんな見出しが躍り、朝刊でも1面トップで大きく報じられた。が、ちょうど3カ月後。同じ1面に、

〈夏目三久さんに関する報道のお詫びと訂正〉

 こんなタイトルの訂正記事が載る。曰く、事実誤認で夏目さんにはご迷惑をかけた……。これこそドンが動いた結果だ、と業界関係者が振り返る。

「コンドーム写真流出で日テレを辞めた夏目を引き取り、面倒を見ていたのが田邊さん。熱愛報道に激怒した田邊さんは、お達しを出した。すると、テレビは一切扱わず、日刊以外のスポーツ紙には、“事実無根”“事務所が否定”としか報じられない。そして日刊のお詫び掲載。ものの3カ月で、有名フリーアナウンサーと人気お笑い芸人の熱愛をなかったことにしたのです。実際に付き合っていた2人ですが、きっぱり別れさせられたといいます」

 剛腕が唸り、すべてをひねり潰したのだ。「ザ・スパイダース」を率いてプレイヤーとして一世を風靡し、マネジメント業でも修羅場をくぐってきた男だからこそ、成せた業だろう。先のスポーツ紙記者は、

「日刊が11月にお詫びを出したのは、年末の紅白などのイベントを見すえてのこと。そんな時期に田邊社長を怒らせたままだと、仕事になりませんから」

 と、全面降伏の理由を斟酌し、話はあの人気ドラマへと転じる。

「所属の堺雅人が主演したTBSの『半沢直樹』ですがね。視聴率42%を叩き出すお化けドラマだったのに、続篇がなかなか決まらない。田邊社長とTBSのあいだの溝が埋まらないからです。なんでも、他局でタモリさんが出ている番組の同じ時間帯に、TBSが力を入れた企画をあてた。これが田邊社長の不興を買い、続篇にゴーサインが出そうだったのがひっくり返ったそうです」

 ドラマ最終回は2013年秋。以来、銀行員の半沢は、子会社の証券会社に出向させられたままだ。

「このようにコワモテの田邊社長ですが、握手ができれば最強の後ろ盾になります。最近では、SMAPの元マネージャー、飯島三智さんがいい例。SMAP独立騒動で、後足で砂をかける格好で事務所を出ざるをえなくなったのですが」

 彼女は、ドンのおわすホテルを詣でる。

「“ジャニーズ事務所を出て芸能界で生きていくには田邊さんを頼るほかない”と、庇護を求め、すがった。受け入れてもらえた結果、彼女と元SMAP3人は、自由に活動できているのです」

 ここまで挙げれば、芸能界では、タモリの後追い記事が出ないことなどごく自然の成り行きだとお分かりいただけたのではないか。

 ちなみに、先に、田邊氏は取材に応じることはないと記したが、そもそもが、誰も取材などしようとしないのである。

週刊新潮 2018年8月2日号掲載

特集「『タモリ・中園』密会を完全鎮火! みんなひれ伏す『芸能界ドン』のコワモテ伝説」より

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