芸人に学ぶ副業成功のヒント――矢部太郎×山田ルイ53世「流されてもいい ブレてもいい」
近頃、芸人の世界で「書く副業」が賑やかだ。しかも彼らの書いた作品で、「芸人初の快挙」となる受賞ラッシュが相次いでいる。
先駆けとなったのはもちろん、2015年ピース・又吉直樹の小説『火花』の芥川賞受賞。芸人ならではの感性を生かし、一流の表現を広げていく先に、「もうひとつの職業人生」があることを証明してみせた。
そしてまた最近、小説とは違うジャンルでそのことを証明した芸人たちがいる。漫画『大家さんと僕』が手塚治虫文化賞短編賞を受賞し、現在55万部を超えるベストセラーとなったカラテカ・矢部太郎と、ノンフィクション『一発屋芸人列伝』が5刷と大ヒット中で、雑誌ジャーナリズム賞作品賞を受賞した髭男爵・山田ルイ53世である。...