“遊廓”で一夜を過ごす 粋を凝らした転業旅館は女性一人でもOK

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 日本にはかつて「遊廓」という場所が各地に存在し、その区画内で公然と売買春が行なわれていたことはご存じだろう。戦後も「赤線」という名でしばらく存続していたが、昭和33(1958)年4月、売春防止法(通称・売防法)が施行され、事実上、日本地図から遊廓は消えた。つまり公娼制度が完全に廃止されて、今年で60年になる。

 それでも、じつはまだ、「遊廓で一夜を過ごす」ことができるというのだ。

「現在も、遊廓に泊まることは可能です。厳密に言えば、かつて遊廓だった旅館に泊まる、という意味ですが――」
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