小泉進次郎の国会改革は“口だけ” 6増法案に賛成票

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 連日の酷暑にもかかわらず、赤絨毯の廊下に立つ自民党の小泉進次郎・筆頭副幹事長(37)の顔は、蒼白に見えたという。

 7月20日の夕刻、衆院2階の議長室前に集まったのは、進次郎が事務局長を務める超党派の「平成のうちに『衆議院改革実現会議』」の面々。満を持して、衆院議長に提言の申し入れを行うというときに、進次郎が浮かない顔をしていたのには理由がある。

「この日、18時に議長室前に集合と申し合わせていたにもかかわらず、その場に国民民主党の代議士が一人も現れなかったのです」

 とは、さる政治部デスク。

「秘書は議員の写真を撮ろうとカメラを持って集まっていたのに、肝心の代議士は一向に現れる気配がない。結局のところ、進次郎は土壇場になって国民の玉木雄一郎共同代表にフラれてしまったのです。立憲や共産は端から超党派会議と距離を置いており、国民が抜ければ“超党派”は有名無実化してしまう。進次郎の顔にもさすがに焦りの色が見えたといいます」

 脆くも崩れ去ってしまった進次郎の改革構想。一体何があったのか。

 先のデスクが続ける。

「申し入れに先立つ18日、参院議席の6増法案で、進次郎は賛成票を投じ、野党からブーイングを浴びました。進次郎は“国民をなめてはいけない”と6増法案に反対するかのような姿勢を見せていたのに、結局は賛成票を投じ、安倍一強の軍門に降ってしまった。超党派会議で進次郎の実質的なカウンターパートだった玉木も、そんな進次郎の腰砕けの姿に愛想を尽かしてしまったのでしょう」

 これについて、ノンフィクションライターの常井健一氏は、

「進次郎氏は演説や情報発信など空中戦には滅法強いのですが、根回しや説得工作のような地上戦は雑でまだまだ力不足。さらに、自民の船田元氏が党に造反して投票を棄権したのも誤算だったと思います。かつての“政界のプリンス”が筋を通したことで、現在その座にある進次郎氏への風当たりも想定以上に強くなった」

 採決後、“国会改革の決意を新たにする意味での賛成だ”などと言い訳してみせた進次郎。

 これでは“退次郎”?

週刊新潮 2018年8月2日号掲載

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