7歳年下の夫も関与か モリカケより悪質だった「野田聖子」の圧力問題
“GACKTコイン”運営会社の杜撰な実態
その1人が、野田氏自ら友人だと公言するタレントのGACKTである。
例えば、野田氏と同じ自民党の高市早苗前総務相のホームページには、党本部でGACKTを挟み、野田氏と高市氏が笑顔でおさまる写真が掲載されていた。
彼との交遊を、野田氏が周囲に隠すことはなかったが、そんな蜜月ぶりは“GACKTコイン”と称される仮想通貨「SPINDLE(スピンドル)」の登場で疑惑へと転じる。違いの分かる一流芸能人と持て囃(はや)されるGACKTは、自身のブログを通じて盛んに「SPINDLE」を宣伝してきた。
しかし、今年1月12日、当局からその仮想通貨について、重大な嫌疑が持ち上がる。日本では仮想通貨の取引をするにあたり、運営する会社が金融庁に届出をして認可を受けなければならない。にもかかわらず、GACKTコインを運営するBLACK STAR&CO.(以下、企画会社)は、正式な届出をしないまま投資を募ったとして、当局から“指導”を受けていたのである。
これまで本誌(「週刊新潮」)が報じてきたように、企画会社の幹部は過去に関東財務局から行政処分を受けるなど、その杜撰(ずさん)な実態は当局からも注視され、仮想通貨事業は暗礁に乗り上げていたのだ。
社会部デスクが言う。
「企画会社は、広告塔だったGACKTと親交のある野田総務相の威光を笠に、金融庁に便宜を図って貰おうとしたのでしょう。野田氏の秘書から説明を求められた金融庁の担当者は、野田事務所まで直接出向き、秘書と企画会社の人間に話をする羽目になりました」
疑惑の面会は、冒頭の講演会からわずか2週間後、1月30日の出来事だった。
「奇しくもこの日は、GACKTコインのプレセール最終日だったのです」
とは、仮想通貨に詳しい投資ライターの高城泰氏。プレセールとは、新規の仮想通貨が、取引所で扱われる前の段階で、投資家が購入できるという仕組みだ。
「企画会社はプレセールが終って以降、本格的な取引を始められるよう当局と決着をつけたかったのかもしれません。けれど、この時期はコインチェックの仮想通貨不正流出事件が発生したばかり。金融庁の担当者はてんてこ舞いだったと聞いています。そんな大騒ぎの折も折、現職大臣の事務所の要請にわざわざ金融庁が応じたとなれば、よほどの圧力を感じてのことだと思います」
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