夏の突然死を招く「夏血栓」に要注意 30代が心筋梗塞で搬送のケースも

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盛夏の突然死を防ぐ総力ガイド(1)

 一時期の暑さよりは和らいだもののサウナのような「酷暑」が容赦なく日本列島を包んでいる。7月23日には埼玉県熊谷で観測史上初となる41.1℃を記録した。連日メディアでは熱中症対策が呼びかけられているが、東京23区内でも熱中症による死者が7月に入り急増、23日までに38人にも達した。だが、夏に気をつけたいのは、実は熱中症だけではないという。(以下、「週刊新潮」2017年7月20日号掲載。※データは全て当時のもの)

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 酷暑の季節といえば、真っ先に思い浮かぶのは熱中症だろう。高齢者の場合、温度の感覚が鈍くなっているため、外で倒れる例だけでなくクーラーをつけないまま部屋で亡くなるケースも問題になっている。

 ところが、熱中症と比べて見過ごされがちな病気が身近にあることをご存じだろうか。それが、夏に特有の脳梗塞や肺血栓塞栓症(そくせんしょう)、そして心筋梗塞だ。最近では、これらは総称して「夏血栓」と呼ばれているが、従来の病気とどう違うのだろうか。まずは夏に発症する脳梗塞の特徴から説明してゆこう。

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