激戦ママタレ界のトレンドは「子だくさん」?――辻希美は“4人目”
辻は4人目を妊娠
ママタレ激戦時代と呼ばれるようになって久しいが、今年の上半期に起きた“変化”が芸能界やテレビ局関係者の間で話題になっているという。単なる「出産ラッシュ」なら珍しくもないが、「子だくさんラッシュ」が起きているのだ。
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まずはスポーツ新聞の見出しをご覧いただきたい。
◇「東尾理子、第3子出産を報告『主人にとっては子供と孫が同じ学年』」(サンケイスポーツ4月10日)
◇「辻希美が第4子妊娠」(日刊スポーツ6月15日)
◇「熊田曜子が第3子出産『家族5人、より一層協力し合いながら頑張る』」(サンケイスポーツ6月27日)
◇「土屋アンナが第4子を妊娠」(スポーツ報知7月7日)
民放キー局の関係者は「これまで子だくさんタレントとして有名だったのは男性ばかりでした」と驚きを隠さない。年齢順に並べてみる。
◇4児・笹野高史(70)
◇4児・恵俊彰(53)
◇5児・レッド吉田(52)
◇5児・薬丸裕英(52)
◇4児・中山秀征(50)
◇6児・谷原章介(46)
◇4児・土田晃之(45)
◇5児・つるの剛士(43)
「一方、女性芸能人で子だくさんといえば、7人のお子さんがいらっしゃる堀ちえみさん(51)だけでした。その変化には驚かされます」(同・キー局関係者)
近年のスポーツ新聞で「ママタレ」と形容された女性芸能人をピックアップし、表にしてみた。
登場いただいた44人の女性芸能人が出産した子供の数は、平均で約1.9人。ために表で1児を赤色にした。すると60年代に生まれた女性芸能人は2児以上が多かったものの、70年代と80年代前半に生まれた女性に一人っ子が目立つことが分かる。
さらに85年以降に生まれた「ママタレ」で子供が1人だけなのは安藤美姫(30)しかいない。こうして見ると、「何人の子供を持つか」という問題には、女性芸能人本人や夫などを含めた判断というだけでなく、ある種の“世代差”が存在するようだ。
前出のキー局関係者は、芸能界で「出産、育児」に理解が深まったということが大きな影響を与えていると指摘する。
「昔の芸能界は仕事が最優先ですから、そもそも独身を通す女性も珍しくありませんでした。結婚された方でも、子供の数は1人か2人が圧倒的で、3人以上は極めて珍しかったと思います。三田寛子さん(52)と花田美恵子さん(49)のお子さんが3児、4児というのは、ご主人が歌舞伎役者と力士ということが大きかったのではないでしょうか。それから“少子高齢化社会”と言われるようになり、女性芸能人のお子さんは一人っ子が珍しくなくなります。ところが、近年になって子供の数が増えてきたのは、現場に赤ちゃんを連れてきてもOKとなるなど、職場環境に変化が生じたからです。40代以上の人なら、アグネス・チャンさん(62)と林真理子さん(64)の『アグネス論争』に鮮明なご記憶をお持ちでしょうが、やはり時代は変わりました」(同・キー局関係者)
この論争は1987年、アグネス・チャンが幼い第1子を連れてテレビ番組の収録に訪れたことが報道され、まず中野翠(72)が違和感を表明。さらに林真理子が月刊「文藝春秋」に「いい加減にしてよアグネス」を発表した。
林真理子の指摘は文藝春秋読者賞を受賞するほどの好評を呼び、反対派との論争も含めて“社会的事件”と化した。アグネス批判派、擁護派ともに、問題意識は全く古びていない。現在でも様々な機会で引用されることが多い。
「芸能界が子育てに理解を示すようになったのは事実です。一昔前なら、撮影現場に赤ちゃんを連れてきたら常識を疑われたでしょう。それが今は、撮影中ならマネージャーさんが幼児の面倒を見ますし、スタッフも極めて協力的です。仕事の成功だけでなく、母親としての幸せを大切にする女性芸能人が増えているとは言えるでしょう。とはいえ、皆さんもご存知の通り、ママタレの“椅子”を巡り、激しいバトルが繰り広げられています。出産後は1日でも早く復帰しないと、自分のポジションが他の女性に奪われてしまうという危機感も相当に強いはずです。充分に育休が取れているのか、不安視する声も決して少なくはありません」(同・キー局関係者)
当たり前だが「子供をたくさん産めば、仕事が増える」と計算して実行に移した女性芸能人は誰もいない。たまたま子だくさんとなった女性芸能人が存在し、それは貴重だと判断したテレビ局が仕事を依頼しているに過ぎない。
とはいえ、話題になれば「柳の下のドジョウ」を貪欲に狙う業界ではある。子だくさんのママタレは、今後も増えそうだ。