「井上嘉浩」元死刑囚が書き残していたオウム「日本転覆計画」の仰天シナリオ
根回しに「金丸信」
そんな露日大学の縁なのかどうか、ともかく新政府の首相は山口氏。さらに井上ノートは「政界の根回し役と北朝鮮とのパイプ役として、金丸信元自民党副総裁を起用する」。国会議事堂にサリン攻撃を仕掛けておいて、いまさら根回しもないだろうと考えるのは常人の浅はかさ。オウムは違うのである。根回しなら金丸氏という素朴な発想なのか、地元山梨のドンだからなのか。オウム側に金丸氏に対する何らかの親近感があったとでも考えなければ、この人選は理解不能である。
「富士山総本部の強制捜査で発見された10キロの金塊は、脱税事件で金丸氏の事務所が家宅捜索された際に見つかった金塊と一致しました。同じ無刻印の北朝鮮製だったのです」(捜査関係者)
天皇暗殺、首都制圧、臨時政府樹立。この荒唐無稽を劇画的と評したら、劇画家に失礼かもしれない。しかし、妄想が妄想に終わらないところが、オウムのオウムたる所以。天皇ではないが、創価学会の池田大作名誉会長の暗殺計画は、実行寸前まで進行していたらしい。
「昨年の春、教団の附属医院に“自治省大臣”の新実智光が重症のサリン中毒で運び込まれ、解毒剤の投与を受けている。池田名誉会長を標的にサリン迫撃弾を撃とうとしたが、取り扱いに失敗したようです。麻原は“池田大作をポアしようとしたが駄目だった”と洩らしていたそうです」(新聞記者)
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