ZOZO「前澤社長」のプロ野球進出構想 問題は「超高級会員制クラブ」の住人

エンタメ

  • ブックマーク

自民党と安倍政権も後押し!?

 では前澤社長は「プロ野球の球団」を購入できるのか、まずは経済担当の記者に登場をお願いする。

「前澤社長は千葉県出身で、本社は千葉市、地元愛が強いことでも有名です。16年には千葉マリンスタジアムの施設命名権を取得して、『ZOZOマリンスタジアム』としました。そうした経緯もあり、当初はロッテが球団を身売りするとの憶測も飛びました。しかし千葉ロッテマリーンズは否定、スタートトゥデイ側も明確な説明は避けました」

 これだけなら、すぐに沈静化していたかもしれない。だが、新しい登場人物が、さらに燃料を投下する。04年に大阪近鉄バファローズ買収に名乗りを上げた堀江貴文氏(45)だ。当該のツイートを引用させていただく。

《というわけでひっそりと動いている16球団化のキーマンを前澤さんに紹介しときましたよ。四国アイランドリーグベースに一球団、BCリーグベースに北信越に一球団、静岡に一球団、沖縄に台湾と米軍連携で一球団っていいと思う》

「堀江氏がTwitterで『プロ野球の16球団化』とリンクさせたのです。14年に自民党が経済効果などの観点から安倍首相(63)に16球団化を提言したことがあり、16球団化自体は、決して荒唐無稽なビジョンではありません。また一部の熱心なプロ野球ファンも歓迎しています。例えば、各4球団で、セ東西、パ東西の4リーグになれば、リーグの優勝チームでポストシーズンを戦うことができます。17年のセリーグ・クライマックスシリーズでは、14.5ゲーム差で優勝した広島が3位のDeNAに敗れるという大番狂わせが起きました。16チームなら、このような“珍事”は絶対に起きません」(同・経済記者)

 以上のような経緯を踏まえ、プロ野球OBに見解を伺おう。この問題の取材なら、この人をおいて適任者はいない。東大野球部から千葉ロッテマリーンズに入団した小林至氏(50)だ。

次ページ:焦点は12球団オーナーの「印象」

前へ 1 2 3 4 次へ

[2/4ページ]

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。