「山田ルイ53世」の週間食卓日記 嫁から“晩ご飯を2回食べている”と…
1週間の食生活を見れば、その人となりが見えてくる? 週刊新潮のコラム「食卓日記」は、著名人の食事記録を元に、献立評論家の荒牧麻子先生がその採点を行う企画である。
今回は、お笑い芸人・山田ルイ53世さんに、6月25日~7月1日の食卓日記をつけてもらった。
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こう見えても、若いころは引き締まっており、体重も66〜67キロだった。ところが「貴族」になってから100キロ近くに急増し、そこにロケ弁当のカロリーが加わって、今では130キロ。5月に出した『一発屋芸人列伝』が好評を頂いていることもあって、執筆の仕事も増えてきたが、座っている時間が多いので、最近腰が痛い。食事は、時間があれば家で食べるようにしている。気を付けているのは、野菜から食べ始めること。酒は主にウイスキーの「ボウモア」を水割りで。タバコは「アイコス」を1日3分の2箱。運動は“その場歩き”という足踏み運動を、いつも1時間ぐらいやっている。
6月25日(月)
朝は8時に起きる。卵焼き、納豆、味噌汁とコーヒー。この日は、午後からTBSでの収録があって昼ご飯は食べなかった。仕事の前はなぜかお腹が空かないのだ。午後2時ごろ、おやつにフィナンシェ2個、カロリーゼロのコンニャクゼリー。昔からゼリーが大好きで、私にとってゼリー抜きの人生は考えられない。夕食は午後7時に家で。まずはビールから始まってウイスキーの水割りを4杯。ゴーヤーチャンプル、カツオの刺身、サラダ、ナスの煮びたし、アイス。原稿を書いて、午前2時ごろ就寝。
6月26日(火)
朝8時半に、ご飯1膳、目玉焼き、ベーコン、サラダ、コーヒー。そしてやっぱりゼリー。この日は朝からラジオ出演、取材、打ち合わせ、そして再びラジオと続く。その結果、お昼ご飯は午後4時になってしまった。六本木で柚子しょうゆラーメンと、おやつにハッピーターンとクッキー、ジュース。この日も夕食は家で。ラーメンを食べてから時間が経っていないので、買って来た餃子を6個とご飯、それにアボカドサラダだけ。原稿を書いて、“その場歩き”のあと、午前1時に寝る。
6月27日(水)
この日はロケがあって5時半起き。おにぎり2個、ウインナー2本、卵焼き、フィナンシェ、コーヒー。毎日、メニューが似ているが、朝はいつも6歳になる娘のお弁当と同じなのである。お昼ご飯は、ケータリングでおにぎり2個、唐揚げ4個、フライドポテトにトルティーヤ、サンドウィッチを3、4切れ。ジュース350ミリリットル。いったん帰宅してからネット番組に出演。午後6時半に、天むす4個におかずとお茶。夕食は午後10時になってしまったが、疲れていたので自宅で袋入りのラーメンをひとつだけ。“その場歩き”はせずに午前零時ごろ就寝。
6月28日(木)
山梨でラジオ出演のため午前7時起き。オムライスとお茶で朝食を済ませると特急「かいじ」で一路山梨へ。昼ご飯は、コンビニで買った冷やしうどんとおにぎり1個。そして、元気のためにエナジードリンクの「レッドブル」を1本。仕事を終えると、そのまま東京でのラジオ出演のために電車に乗る。パン屋で買ったウインナーパン、チキンサンド、ミネストローネを車内で食べる。夕食は午後10時に自宅で。あっさりしたものを食べたかったので、嫁に頼んでそうめんと納豆、とろろ、ネギトロ、温泉卵。冷凍庫に凍らせてあったチューペットが美味しい。午前1時ごろに寝る。
6月29日(金)
ラジオ出演のために5時起き。おにぎり1個、ソーセージ2本、卵焼きと、この日はコーヒーではなく「デカビタ」。デカビタや「オロナミンC」は、なぜか嫁が大好きで、思い出したように、まとめて冷蔵庫に入っている。ラジオが終わるといったん家に。午前11時ごろに、早めの昼ご飯。嫁が「今日はパンでいい?」と言うので、エビカツサンド、明太子パン、フレンチトースト。汁物がないとさみしいと主張して、クラムチャウダーを追加してもらう。午後1時45分に東京FM入り。夕食は、住宅街にある焼き鳥屋で。ビールから始めて、日本酒に進む。焼き鳥は10本。帰宅後、何だかもの足りなくなってきたので、カップ麺とウイスキー。カップ麺はこんな時のために常備してあるのだ。午前1時に寝る。
6月30日(土)
この日は、テレビやラジオの仕事がないので、ゆっくり午前10時起き。嫁が昨日と同じパン屋で買って来た卵サンドとハムサンド、コーヒー。時間が自由に使える日は、いつも自分の部屋で原稿を書いている。お昼も部屋で書きものをしながら蕎麦、ネギトロ巻き、お茶。それに嫁が冷凍庫に常備している「ガリガリ君」。夕食はいつもより早くて午後6時から。ビールから始めて、ウイスキーの水割り6杯。カツオのたたき、ブリの刺身とサラダ。そしてやっぱり物足りないので冷凍食品のラーメンを1杯。嫁から「あなたは晩ご飯を2回食べている」と言われてしまった。“その場歩き”を30〜40分やって午前1時に就寝。
7月1日(日)
朝食は午前10時、鮭の切り身、ご飯1膳、トマト、そして例のオロナミンC。お昼ご飯も家で12時半ごろ頂く。スーパーで買って来た冷麺、お茶とコンニャクゼリー。この日は営業の仕事で千葉に。午後3時半ごろに楽屋で明太子弁当が出たが、ご飯は半分残しておいた。それとコーラを1杯。自宅に戻って、夕食は午後9時。ビールとウイスキーの水割り4杯。すき焼きとご飯を1膳。気が付くと、卵を3つぐらい食べていた。原稿を書いて、“その場歩き”をやってから午前零時に寝る。
以上が私の1週間である。「貴族」にしては、シンプルで健康的だと思うのだが、いかがであろうか。
【荒牧麻子先生のアドバイス】
地方でのラジオ放送を終え、そのまま東京のラジオ出演に向かった山田さん。帰宅後の食事はあっさりめを所望。
車中の数々は少し重かった様子。
さて、シンプルイズベストで食生活を考えるなら、栄養を重視して、食材の持ち味を生かした料理や、調味料なども使用量を控え、手を加えない、自然、天然のイメージがそれに当たるような気もする。
濃い味の惣菜パンや手軽に素早く食べられるラーメンは、便利だが食事としての満足感はやや薄らぐのではないか。一方、月曜日のゴーヤチャンプルー、刺身、ナスの煮びたしなどの料理にご飯が1膳添えられると、シンプルだが貴族的な一食になる。長寿の人々が食すゴーヤなどの食材がナチュラルさを醸す。後はジム通いがあれば、更にスリムをめざす生活となる。55点(味覚のギャラリー主宰/献立評論家・管理栄養士)