追悼・カザフの英雄「デニス・テン」さん 大の“親日家”で韓国からクレームも…

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信じたくありません

 だが、22年の冬季五輪は北京に決定。デニスさんも亡くなってしまった。あまりの突然の死に、日本の選手から多く哀悼のコメントが寄せられているのは、彼が親日家であり、日本人選手との交流も深かったからだ。高橋大輔(32)、荒川静香(36)、織田信成(31)、安藤美姫(30)、村上佳菜子(23)、小塚崇彦(29)、無良崇人(27)らもインスタグラムやツイッターで哀悼の意を表している。なかでも浅田真央とは浅からぬ縁があったという。

「なぜ、どうして、信じられません、信じたくありません。大切な仲間の命が奪われたなんて、辛いです、悲しいです。/日本のショーに来てくれたり、カザフスタンのショーに呼んでくれたり、カナダやロシアで一緒に練習やテニスやバーベキューをしたりしました。とても優しくて、面白くて、いつも一生懸命な人でした。/心よりご冥福をお祈り致します」

 と、彼女のインスタグラムには悲痛な言葉が綴られている。

「真央ちゃんとデニスは10代の頃、ロシアのタチアナ・タランソワコーチ(71)の下で一緒にトレーニングをした仲であり、家族ぐるみのつき合いもあったそうです。だから、真央ちゃんのお母さんが亡くなったときに、デニスは真っ先にTwitterで励ましの言葉を贈っていたし、落ち込んだ彼女がカナダの振付師ローリー・ニコル氏の自宅で静養していたときも、側にいたのはデニスだったといいます。デニスがソチ五輪後にカザフで企画したアイスショーには真央ちゃんはもちろん、彼が尊敬してやまない高橋大輔も呼ばれていました。それほど日本選手と馴染みがあったんです」(前出・スポーツ紙記者)

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