連続休場「稀勢の里」の引退危機 実父が語る“活”
スポーツの記録は日々、目覚ましく更新されているが、こればかりは誰も歓迎すまい。名古屋場所で8場所連続の休場となり、横綱のワースト記録を更新した稀勢の里(32)。秋場所で決着する見通しだが、それに向けて実父が発破をかけた。
もっとも、8場所連続休場の重みを、稀勢の里は理解しているかどうか。相撲ジャーナリストは、
「きちんと意見を言ってくれる人間が周囲にいないのが、稀勢の里の悲劇です」
と言って、続ける。
「2011年11月、稀勢の里の唯一の師匠、元横綱隆の里の鳴戸親方が急死すると、隆の鶴が鳴戸部屋を継ぎ、田子ノ浦親方となりました。でも、西前頭8枚目が最高位だった隆の鶴を稀勢の里は馬鹿にして言葉も交わさず、常に一人で考え、行動しています」
その結果をこのジャーナリストは6月29日と30日、目の当たりにしたという。
「名古屋の鳴戸部屋で行われた二所ノ関一門の連合稽古に足を運ぶと、稀勢の里の体はダブついていた。おっぱいが垂れ、腹はダブダブ波打ち、太腿もブヨーンとして筋肉がない。この数カ月、本格的な稽古をやっていなかったことが、体に如実に表れていました」
往年の横綱は、そうではなかったという。
「ケガをすると、曙はプールの中を急ぎ足で歩き、輪島はタイヤを結んだロープを引いた。稀勢の里だって大胸筋と左上腕を痛めていても摺足や四股や右を鍛えることはできたはず」(同)
そうアドバイスをする人がいないのだという。
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