ネトフリで「大麻料理番組」がスタート 厚労省、高樹沙耶に聞く

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 道場六三郎、陳建一、坂井宏行――「料理の鉄人」を盛り上げたアイアンシェフが観たらどう思う事か。先月22日、動画配信サービス「Netflix(ネットフリックス)」でとんでもない料理対決番組が始まった。動画配信といっても侮るなかれ。アメリカでは、ドラマの鑑賞方法としてテレビを超えたという調査があるほどの人気サービスだ。

「その番組とは『クッキング・ハイ』というものです。食用大麻を使った料理に2人のシェフが挑戦し、点数を競う。専門家が“本日の大麻”を持ってきて、それを材料として使うのがルールです」(テレビ局関係者)

 一見すると普通の料理対決番組だ。だが、2人のシェフが使う調味料は大麻バターや大麻オイル。審査員は、「母が妊娠中に吸ってたから、俺は生まれる前からハイなんだ」と語りはじめる。他の回では、食用大麻の世界に入って13年目というシェフが、「栄養素として毎日大麻を摂取しているよ」と話し、ケラケラと笑いながらニョッキを作る。

 ……日本で観て良い番組なのだろうか。大麻の取締りを行う厚労省関係者に聞いてみると、意外にもこの番組の存在を把握していた。

「観るだけでは当然、法律違反ではない。しかも制作会社の本拠地は、大麻が合法化されているカリフォルニア州です。ただ、日本人が観て大麻との距離が近くなることを懸念してます」

 こんな人も一言物申す。

「大麻使用経験者としてお話しできることがある」

 とは、昨年、大麻取締法違反で有罪判決を受けた元女優の高樹沙耶氏。

「健康体であれば脳内マリファナを作れるから大麻は要らない。医療用大麻を娯楽目的で使っているこの番組は危険ですよ。漢方薬のように用法用量を守って使用する教育が必要です」

 論点が違うような。ともかく一度ご賞“見”あれ?

週刊新潮 2018年7月19日号掲載

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