「水中担架」策、掘削策もあった! 「タイ洞窟救出」に検討された“4つの秘策”

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「水中担架」も検討

 さらなる不安として、

「ボンベ1本で大体30分程度ダイブできます。ただ、タイの子たちがつけるのはフルフェイスマスクで、通常より酸素の消費量が多い。また慣れていないと息が荒くなりますから、どうしても消費量が増えてしまう。ダイブできる時間はもっと短くなるでしょう」(同)

 こうしたことから第3案として、当局は「水中担架」なる方法も検討したという。先の駐在記者によれば、

「水陸両用の担架に、フルフェイスの器材を装着した子どもを乗せて身体を固定し、前後にプロのダイバーがついて運ぶというものです。子どもは自分で泳がないのでパニックに陥る危険は減りますが、担架自体がかさばるので、狭い場所などを抜けられないおそれがある。当初、軍から提案されたのですが、立ち消えとなり、実質的に選択肢から外されています」

 折悪しく6日未明には、元海軍特殊部隊のダイバーが作業中に酸素不足で死亡。潜水案には専門家からも批判が出て、徐々に“形勢不利”になった。そのさなかの“決死行”だったのだ。

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