サッカー日本代表「究極の強化策」は帰化選手の起用 この3名が日本国籍なら…
懐かしすぎる呂比須ワグナー
古くは1970年代で帰化選手第1号の吉村大志郎(帰化前はネルソン吉村。以下同)は1974年西ドイツW杯アジア予選に出場した。彼に続いたのが1986年メキシコW杯予選に出場した与那城ジョージ(ジョージ与那城)だった。
彼らは日系ブラジル人のため帰化することができたし、その後、ラモス瑠偉(ルイ・ラモス)は日本人女性と結婚したことで日本国籍を取得したものの、日本代表として出場した1994年アメリカW杯のアジア最終予選では“ドーハの悲劇”を味わった。1998年フランスW杯に出場した呂比須ワグナー(ロペス・ワグナー)は、10年以上JSL(日本サッカーリーグ)でプレーしたことが認められた。
2002年日韓W杯と2006年ドイツW杯の2大会に出場した三都主アレサンドロ(サントス・アレサンドロ)は16歳の時に来日し、明徳義塾高等学校を卒業後、清水エスパルスに加入するなど滞在期間が長かった。彼と同じく田中マルクス闘莉王(マルクス・トゥーリオ。2010年南アW杯でベスト16に貢献)は、渋谷幕張高校を卒業しただけでなく、日系3世というルーツも持っていた。
このように、日本にも「海外出身選手で日本国籍を取得した選手」はいたものの、そのスケールはヨーロッパ各国と比べると限定されたものだった。そこでセルジオ越後氏が提案したように、現在のJリーグで活躍する海外出身選手で日本に帰化したら確実に戦力になる選手を3人ほど選んでみた。
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