取材後に文言削除… 「AbemaTV」をカモにした「GACKT」のネットカジノ

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金融当局から行政処分

 実際、本誌(「週刊新潮」)取材後に、運営会社のサイトから番組との関連を力説する文句がすべて削除されてしまった。一体どういうことなのか。

 事情を知る関係者の話。

「アプリには曰くつきの人間たちが絡んでいますからね。GACKTの番組を広告塔にして一儲けを企んだのでしょう。このアプリは広告収入で運営され、利用者は“完全無料”でゲームを楽しめる上に、大会で上位入賞すれば総額1千万円相当の仮想通貨スピンドルが分配されます。GACKT自ら“大きな可能性がある”と太鼓判を押す仮想通貨なんですが、実はこれを手がける会社幹部は金融当局から睨まれているんです」

 実際、財務省関東財務局の公示をみると、この人物は2年前に金融業者の登録を一度抹消され、今年6月には業務改善命令の行政処分も下されていたのである。

 仮想通貨に詳しい投資ライターの高城泰氏が言う。

「投資のプロは、仮想通貨に投資する際に運営者の経歴を確認して信頼度を判断します。当局から処分を受けた過去があれば、まず手を出そうとは思わない。そのような知識のない人がアプリで仮想通貨を貰ってしまえば、トラブルに巻き込まれるリスクは高いのでは」

 いずれにしても、全てはこの人、GACKTが蒔いた種から起きた出来事だが、

「こちらの回答を全部載せてくれるのなら考えるけど、してくれないのなら答えません」(GACKTの担当者)

 7月4日に誕生日を迎えた彼も45歳――。「不惑」を越えた境地が生んだ“過信”も大概にして欲しいが……。

週刊新潮 2018年7月12日号掲載

ワイド特集「『おっさん』の繰り言」より

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