終身刑ではなぜダメなのか ある無期懲役囚の主張

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終身刑では反省しない

 前回の記事では、無期懲役囚である美達大和氏の『死刑絶対肯定論』から、服役囚たちの反省とは程遠い実像など、美達氏の主張する厳罰化の根拠をご紹介した。

 そうはいっても、仮釈放のない絶対的な終身刑などで死刑の代わりにすればいいではないか――という意見もある。実際に死刑廃止を訴える中にはそういう立場の人もいるようだ。

 しかし、これに対しても美達氏は否定的だ(以下、引用は同書より)

「(終身刑は)社会からの隔離という点では、死刑囚と同じですが、死刑囚は自らも死を目前のものとして考量する機会が生じるために反省する者も現れます。...

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