「張本智和」家と地元卓球教室に因縁 給与トラブル、両者の言い分

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写真も燃やされ…

 どういうことかというと、

「張本くんが強くなり、彼だけが出場する大会が増えました。そこに同行する宇さんを、狭間さん側は“保護者として行っているだけだから仕事ではない”とした。挙げ句、給料のカットを通告して、センターも使用禁止。夫妻は会社を辞め、2年前に『張本卓球場』を開きました。かなりの生徒がそっちへ移りましたね」

 この喧嘩別れには、物騒な噂までつきまとう。

「センター内に歴代大会入賞者の写真が飾られていました。張本くんのも当然あり、凌さんが写真を引き取りたいと申し出た。すると狭間さんは断り、燃やしてしまったというのです」

 ここは事実関係を当人たちに確認するしかあるまい。まず、狭間氏に接触すると、

「取材はお断りしているんです。別れるときに嫌なことがあったんだけど、その内容は差し控えたい。でも、“給料を払わない”とは言っていない。凌さんだけが残ってコーチする機会が増えたから、凌さんの給料は上げると言ったけど、折り合いがつかなかった」

 とだけ語り、手でバツを作って口を噤んでしまった。一方の宇さんの話。

「私からするとクビだけど、あっちはクビじゃないって言う。でもどちらが正しいかは周りの人が知っています。それでいいじゃないですか。センターが使えなくなって苦労したけど、いまはここでやれているから」

 両者はいまも大会などで一緒になるが、挨拶はおろか、目も合わせないという。

 張本選手の父親と給料カットマンの因縁はかなり根深い。ピンポン外交で和平とはいかないようだ。

週刊新潮 2018年7月5日号掲載

ワイド特集「梅雨の晴れ間」より

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