「張本智和」家と地元卓球教室に因縁 給与トラブル、両者の言い分

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 今年の全日本選手権を史上最年少で制し、五輪の金メダリストたちも次々と撃破。張本智和選手は、弱冠15歳ながら名実ともに日本ナンバーワンに上り詰めた。メディアは当然、その成長過程を知りたがる。すると、彼の地元、仙台に残された遺恨に突き当たるのだ。

 張本選手は、2020年の東京五輪を17歳で迎える。

「目下のところ、メダル候補の最右翼です」

 そう語るのは、スポーツ紙の五輪担当記者。

「6月のジャパン・オープンでは、リオ五輪金メダルの馬龍や12年ロンドン五輪で金の張継科といった中国選手を破って初優勝しました。勢いはまだまだ続くと思われるので、各社、張本選手の生い立ちから取材しているのですが……」

 と、口ごもる理由は、

「彼が小学生時代に所属していた、仙台卓球センターの『仙台ジュニアクラブ』にあります。ここはかつて、福原愛ちゃんもいたんですよ。クラブ代表だった狭間善次さんはこれまで、様々な取材をさせてくれました。でも最近は、“一切、張本のことは喋らない”と取材拒否を貫いているんです」

 いったい、どんな事情があるのか。狭間、張本の双方を知る関係者が明かす。

「実は、狭間さんと張本家のあいだで金銭トラブルがあったんです。狭間さんは古くから、不動産業のかたわら卓球教室をやっていました。そしていまから20年前、中国でプロ卓球選手だった張本くんの両親を招いた。福原愛ちゃんの親御さんの紹介でした。2人を社員にし、卓球の指導にあたってもらったわけです」

 父親は宇(ゆ)さん、母親は凌(りん)さん。彼らの息子の成長とともに諍いの芽も膨らんだ。

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