畑岡奈紗は何勝できるか? 米ツアーぶっちぎりV

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 ニッポンのNASAがアメリカで勝った。

 2016年の日本女子オープンを史上初めてアマチュアで制し、プロとして迎えた17年の同大会では大会最少スコアで連覇した畑岡奈紗(19)が、米アーカンソー州のピナクルCCで行われた「ウォルマート NW アーカンソー選手権」をこれまた21アンダーの大会最少スコアで制した。

「国内ツアーは3日間大会が主流ですが、米ツアーは原則として4日間大会。この大会は米ツアーには珍しく3日間大会なので、日本人には有利とされ、宮里藍も12年に優勝しています」

 と語るのはゴルフジャーナリストの児島宏氏。

「しかし畑岡は、4日間大会の日本女子オープンを連覇していることからもわかるように、3日も4日も関係なく強いんです」

 19歳での米ツアー制覇は日本人最年少記録。“前人未到のことをするように”という名前の由来を地で行く彼女だが、いったい何勝できるのだろうか。

「宮里ですら米ツアー本格参戦は21歳のときで、初勝利まで3年かかりました。それでも9勝しているわけです。畑岡は米ツアーでまだ2年目。これから揉まれてもっと強くなりますよ。2桁勝利は固いでしょう」

 米女子ツアーにおける日本人歴代最多勝は岡本綾子の17勝で、2位宮里を大きく引き離す。ただ、年間では岡本は4勝止まりで宮里は5勝したことがある。岡本は賞金女王、宮里は世界ランク1位を経験。いずれも偉業に違いないが、畑岡なら悠々と達成しそうだ。

 前人未到の旅は続く。

週刊新潮 2018年7月5日号掲載

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