G-SHOCKのヒット牽引「樫尾和雄さん」の決断力

ビジネス 企業・業界

  • ブックマーク

 誰しもが一度は手にしたことのある「カシオ計算機」の製品は、“これまでにない製品で世界に貢献したい”という思いから生まれた。週刊新潮のコラム「墓碑銘」から、カシオ計算機会長・樫尾和雄さんの足跡を辿る。

 ***

 カシオ計算機が世間を驚かせたのは、1972年。個人向け電卓「カシオミニ」を1万2800円と手が届く価格で発売したのだ。

「電卓を個人でも気軽に使えるよう、高性能を保ちながらいかに小さく安くできるかに挑んだのです。これまでにない製品を創造して新たな市場を生み出そうとする社風は今も変わりません。...

つづきを読む