「刑事」の仕事で“超絶的に面倒くさい”ものとは? 元警察庁キャリアの作家が解説
『こちら葛飾区亀有公園前派出所』の両津勘吉巡査長、あるいは英国の人気小説「フロスト」シリーズのフロスト警部。型破りな彼らは、よく上司から書類仕事の不備を怒られる。
一方で、日本の刑事ドラマの主人公たちがそういうことで怒られている場面はあまり見られない。優秀な彼らは颯爽と現場に現れ、鮮やかな推理と見事な行動力で犯人を捕まえる。そこでドラマは終わるのだ。
しかし、実際の刑事の仕事でデスクワークはかなりの比重を占めている。警察庁キャリア出身の作家、古野まほろ氏は近著『警察官白書』の中で、「書類、書類、また書類」という刑事に必要な煩瑣(はんさ)な書類仕事と、その大変さを語っている(以下、引用は同書より)。...