スパイダーマン!? 静かなブーム「空中ヨガ」の効能とは

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 おお、何やら奇異なこのポーズ。布を体に巻きつけ、逆さまになったり空中を飛んでみたり。

 皆さんご存知ですか? 今、静かなブームを呼んでいる空中ヨガ。ハンモックに身を任せるので、マットを使うフロアヨガより関節や背骨に負担をかけずにできてしまう。

 都内二つのジムを見学した。

 まず、世界60カ国以上に広がる、元ブロードウェイダンサーが発案したアンティグラビティ・フィットネスヨガを体験できる『スタジオ ナヴィ』。逆さまになってぶらさがる〝スパイダーマン〟は、頭に血がのぼってくらくらきそうであるが、

「逆さまになることで、普段、重力で下がった内臓の位置が戻ります。骨盤を調整し、脊柱を圧迫から解放。腰痛や肩こりを改善します」(インストラクター)

 空中に浮いた状態でバランスをとる〝ヴァンパイア〟は、腕、腹部、胸部、肩の筋肉が鍛えられ、この動きを継続させるとしなやかな筋肉がつきボディラインも美しくなるそうだ。

 エアリアルヨガと銘打つのは『ヴィアンジュ』。こちらもニューヨークで始まり、ヨガの一流派であるハタヨガをベースに展開する。〝サイドスプリット〟は、力を抜くだけでどんどん足が開く。股関節を柔軟にし体幹を鍛える。

 足首や鼠蹊部(そけいぶ)を刺激する〝バウンドアングル〟は足のむくみを改善し、生理痛や生理不順に効くという。

 三半規管が弱い人にはツライだろうが、美しくなるために手段は尽きないというお話でした。

(撮影・西村純)

週刊新潮 2018年6月28日号掲載

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