蓮池薫さんインタビュー 「ヘギョンちゃんが言わされた『横田めぐみさん死亡』は嘘だ」

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米朝首脳会談への思い

 私がこのような話をするのには理由があります。6月12日、シンガポールで行われた米朝首脳会談です。この会談で、拉致問題解決への気運が高まっています。

 アメリカのトランプ大統領と北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長による共同声明が出されました。私が最初に持ったのは、非核化といっても具体的な合意がなく残念、という感想。

 それは私が、非核化が進まないことには日朝交渉につながらないと考えてきたからです。しかし、会談後しばらくしてからは、違った思いを抱くようになっています。

 というのも、米朝間には、朝鮮戦争以来70年に及ぶ対立の歴史がある。そうした対立の最中に交渉が進めば、どこで行き詰まるか分かりません。

 だからまずは、互いの信頼関係の醸成に重きが置かれたのではないか。非核化の工程といった具体的に詰めるべき話はこれからのことで、最初から無理に詰め込もうとしなかったのではないか。そう考えるに至りました。

 米朝間の新しい関係を構築するところからはじめなければならなかったのですから、まずはそこから手をつけていく。いまは、非核化に向けたプロセスとしては悪くないと感じています。

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