官僚はなぜ長期的ビジョンを描けないのか 元経産省キャリアが指摘する「先送りシステム」の弊害

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官僚もコロコロ変わる

 政権がコロコロ変わるために、長期的な問題に落ち着いて取り組むことができない――第2次安倍政権発足以前にしばしばこうした指摘はなされてきた。こうした問題意識が、現政権の支持を底支えしている面もあるだろう。「ちょっとは落ち着いて政治をやってもらおうじゃないか」ということだ。

 このように短期政権の弊害は多くが意識するところだが、一方で見逃されがちなのは、官僚のほうの「コロコロ」問題である。実は、官僚側も政治家に負けず劣らず、長期的な視野を持てないシステムになっている、と指摘するのは元経産省キャリアの宇佐美典也氏だ。...

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