空疎な「HINOMARU」論争(古市憲寿)
日本は不思議な国だ。選挙では自民党に投票する人が多いのに、ナショナリズムの高揚には敏感。もっと言えば「日本が好き」や「国を愛する」といった発言はインテリに嫌われてきた。
しかし最近、状況が変わりつつある。ワールドカップでは、若者が日の丸を振り、日本チームを応援する光景がすっかり定着した。また「日本に生まれてよかった」と答える人の割合も増えている。
そんな中、ロックバンドRADWIMPSが「HINOMARU」という曲を発表して、インテリたちをざわつかせている。...