トヨタ「中卒副社長」はなぜ個室を使わないのか
開かずの間の個室
トヨタ自動車の河合満副社長は、現場からの叩き上げである。中学卒業後、入社し、一貫して工場で働いてきた。主に担当したのは鍛造の仕事である。
現場で汗をかくうちに出世して、副社長にまでのぼりつめた。しかし、彼は現在でも毎日、現場に出向き続けている。
工長を「オヤジ」と呼ぶ文化を持つ同社では、今でもモノ作りの全責任を負っているのは大卒の管理職などではなく、オヤジたちだ。
河合のような「オヤジ」の思考は、ちょっと現在では珍しい部類になりつつあるのかもしれない。...