「犯罪被害者」たちは何と戦ってきたのか――活動が届けた“最低でも死刑を”の声
「犯罪被害者」たちは何と戦ってきたのか――福田ますみ(上)
まさか明日、自分が犯罪に遭うとは思わない。人間とは身勝手なもので、その境遇になって初めて気づかされることがあるという。ほんの少し前まで、ニッポンは過剰な加害者天国だった。孤立無援を強いられた「犯罪被害者」たち。その戦いの日々を振り返る。
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「解散式」を兼ねた最終大会に集ったのは数百人。白髪混じりの方も多く、体力的に中座を余儀なくされる人もいた。それは短くも長い、彼らの戦った歳月を象徴する光景だった。
さる6月3日、「全国犯罪被害者の会」(あすの会)が、結成から19年目で幕を下ろした。...