「八角」「貴乃花」両親方、“着こなしも散歩も正反対”の図
時は平成30年。北上する台風が東京にも迫らんとする、6月のある週末のこと。湿った風が吹く街角に人影ふたつ。何重にも着こんだモノトーンな出で立ちで、右方向を気にするのは貴乃花親方。前を向き、明るい色のTシャツ姿で通りをゆくのは八角親方である。進む八角、待つ貴乃花。ええい、ここで会ったが百年目!とばかり、やにわに斬り合いが演じられるかにも見え――。
その対照的な装いと同じく、先の“貴乃花の乱”で明暗分かれた両親方は、それぞれ、相撲部屋の周辺をウォーキングして汗を流していた。...