河野洋平・元衆議院議員の妄言 拉致被害家族は「あなたはどこの国の政治家ですか」

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外交は得意の「お詫び」から

河野:日本はどうするかという問題です。今、日本がやらなければならないことは何か。朝鮮半島に対して、朝鮮半島の植民地化について、われわれはあの時、間違えた、政策を間違えてあんなことをしたけれども、本当に申し訳なかったと、お詫びをする。これは、韓国に対しては、われわれはそういうことをきちっとやったわけです。お詫びをして、その処理をして、その結果として、大変苦労をなさった方々に日本からもいろいろな配慮をして、経済援助もした。

――確かにこの人はやった。1993年の内閣官房長官時代、ろくに調査もせずに、慰安婦に強制連行があったこと、日本軍が直接関与して行われたことを認めて謝罪――いわゆる「河野談話」である。のちに同様の報道をしていた朝日新聞が記事の取り消しをした後にも、この人の主張は代わらず、韓国はこれを日本叩きの根拠とし、慰安婦像を海外にまで設置し続けている。上智大学名誉教授で評論家の渡部昇一氏(享年86)は生前、河野氏をこう評した。「政治家として彼を正真正銘の『国賊』だと思いました。『日本人の敵』だと思う。これほど戦後の日本で日本人の名誉を貶め、日本人に恥をかかせた政治家は他にいないのではないでしょうか。村山談話を出した村山富市首相や鳩山由紀夫首相、或いは菅直人首相もけしからんと思います。しかし、後世に至るまで私達日本人の歴史に汚点を残し、辱めたという意味で河野氏は桁違いに罪が大きいと言わざるを得ません」(「月刊正論」14年9月号)

拉致問題は後で……

河野:だけど、北とはまだ国交もないし、そういうことをできずにきているわけです。ですから、南にやっていたのと同じぐらいのことは北に対してもやらなければ、われわれの植民地支配に対する反省の姿勢を示すことにはならないわけです。

――いや、この人はそれも行っている。80年には朝鮮総連25周年行事に参加し、お祝いの言葉も述べているし、2000年の外務大臣時代には北朝鮮に50万トン(1200億円規模)ものコメ支援を決定、実行している。

河野:そういう北と日本とが、どういう交渉がこれからできるか。そこへもってきて、拉致問題という大変難しい深刻な問題もある。拉致された人の家族のことを考えると年一年、お年をめしていくわけですから、時間との競争です。この問題は1日も早く片付けなければならない問題ですから、大変なことですね。

――日本人の拉致問題については“大変なことですね”とまるで他人ごとのように聞こえるのはなぜだろう。

河野:ただし、考えてみれば、この問題は国交も正常化されていない、植民地問題の処理もできていない国に対して、ただ帰せ、帰せとだけ言っても、なかなかこれは、問題は解決しない。ですからやっぱり、ちゃんと国と国の関係も正して、帰してもらうということをする手順を踏まざるを得ない――。

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