「不倫専門」の弁護士事務所に聞く、“まさかの時”のための助言と警告

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安心して不倫の世界へ

 評論家の唐沢俊一氏は、選良が不倫に走って、街中で唇がふやけるほどキスした昨今の例に触れて、

「“メディアにバレたら大変だ”という罪悪感が、キスの快感を何倍にもする」

 と分析する。もっとも、不倫が永続せずにこじれて破局に向かうのは、男女の考え方の違いに負うところが大きい。例えば、家庭を持つ男性が不倫相手に優しい言葉をかけたとしよう。

「男性の真意は、“不倫という立場に追いやった彼女へのリップサービス”なのですが、女性はそのまま受け入れ、“私は好かれている”と捉える。また、女性が暴露や自殺をほのめかし、関係が続いていたとしても男女に考えの違いが生まれます。不倫関係を解消したいのだが、行動の激化が怖くて身動きがとれない男性に対して、“想ってくれているから関係が続いている”と考えるのが女性です」(田村弁護士)

「加えて言えば……」として、田村弁護士が不倫女性における“危険”なシグナルに言及する。

「基礎体温を測り出したり、教えていないのに子供の名や学校を知っていたり、会う約束もなしに最寄駅近辺でばったり出くわしたり……。そんな姿勢を見せ始めたら、別れを切り出すべく弁護士に相談した方がいいでしょう」

 先の唐沢氏が、こう総括する。

「不倫問題に精通した弁護士事務所の盛況ぶりは、不倫がこれまで以上に手近なものへ、一般化していることの証左。おまけに、“お金さえ出せば解決法がありますよ”となれば、不倫をためらう理由がなくなることでしょう」

 いわば明朗会計の“便利屋”の口添えを頼りに、ようこそ安心して不倫の世界へ――。

週刊新潮2015年6月11日号掲載

週刊新潮WEB取材班

2018年6月22日掲載

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