財務省vs国会議員 「最強官庁」への大いなる勘違いを元キャリア官僚が解く
放置され続ける大問題
事務次官によるセクハラ発覚、決裁文書改ざん疑惑。2018年の国内ニュースの主役は財務省といっても過言ではないだろう。だがすでにこれらの問題には、一応の決着がつきつつあると言えるかもしれない。
一方で同じ「財務省」マターでも、解決の糸口すら見えない大問題が放置されたままになっている。
それは国の借金。よく知られているように、日本政府は借金まみれの状況にあり、2018年度末時点での公債残高は883兆円となる見込み。そこに国の「その他の借入金」、地方自治体の借金を加えた約1107兆円が長期債務の総額となる。...