フィリピンで逮捕の15歳少年が激白 今どき100兆円「山下財宝」発掘に駆り出された理由
無人島ライフ
ともあれ、その最悪が来るまでは、ちょっとした無人島ライフを楽しむこともできていたという。15歳少年が続ける。
「一応、月があるんで、少し明かりはあるんですけど。月はとても綺麗で、海の音だけ。お風呂はなく、フィリピン人は井戸の水でカラダを洗ってて、日本人はミネラルウォーターでシャワーをしているんですね。彼ら3人は座って命令して、僕がそれを通訳して。13人のフィリピン人が2チームに分かれて2時間交代で穴を掘り、土を上げて行く。6時から18時までの作業で、2時間のお昼休みを挟む。釣った魚とかスーパーで買った肉とか野菜を炊事係が調理します。日本人はウィスキーを飲んでいました。フィリピン人が飲むと怒られるんです。煙草はOKですけれど」
3人の成人日本人のうち1人、すなわち鹿児島出身58歳だけは山下財宝の存在を信じて疑っていない。言うなれば探索チームのリーダーということになるが、随分と前のめりなのだ。
「“本当にあるよ、あるよ”っていつも言っていました。彼は漁場の何か(の権利)を持っているようで、フィリピン人を1日1000ペソ(約2000円)で雇っていて。逆に残りの2人は全く信じてなかった。フィリピンに遊びに来て、(リーダーから)“こういうことは経験しておいた方がいいから”って強く誘われたらしいです」(同)
その後を、少年の父親が引き取って続ける。
「僕は女房がフィリピン人で、彼女との間の子供なんです。探索チームの責任者なのかよくわかりませんけど、一応リーダーとしましょうか。その人物と私は知り合いで、息子を通訳みたいな感じで(派遣した)」
15歳少年は、日本とフィリピンの“ハーフ”というわけだ。小学5年生までかの地で過ごし、今は日本で生活しているという。
「残りの2人のことは知らないし、リーダーからも財宝があるとか、そこまでは聞いていない。“何かがある、手伝ってくれ”と。息子が島に滞在したのは2晩くらい。たまたまフィリピンに遊びに帰ってきたところ、責任者に頼まれた。2日くらいなら行ってあげなということでそうしただけです」(同)
日本から持参したスポーツ新聞の記事を見せると、
「へっ⁉ へっ⁉ ホントですか。フィリピンもそうだけど日本のメディアもいい加減やね。おたくがもし財宝を隠したら、地図を描いてばら撒きますか? 隠すということは地図なんか描かないですよ。でも現地の人はバカやから、ほとんど100%信じてますよ」
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