是枝監督が絶賛の「松岡茉優」 敵なしの魅力

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 カンヌ映画祭で是枝裕和監督の「万引き家族」がパルムドールを受賞したのはご存知の通り。

 この作品でリリー・フランキーや樹木希林など大ベテランの好演技に埋没することなく、存在感を発揮したのが松岡茉優(23)である。

 飛ぶ鳥を落とす勢いの注目若手女優を知らない、お父さんのための“松岡茉優”講座――。

 すでに連ドラで主演も張ったことのある松岡。しかし、スポーツ紙の芸能記者によれば、

「今回の作品へはオーディションを経て参加。是枝監督は松岡の演技にベタ惚れだったといい、彼女のために脚本が書きなおされたほど」

 そんな松岡にも、不遇な下積み時代があったといい、

「8歳の頃、妹が芸能事務所のオーディションを受けた際、担当者の目にとまり、“ついで”で事務所入り。子役の頃は良い役に恵まれず、ドラマに出演することが出来たとしてもワンノブゼムで、光は当たらなかった」(同)

 脚光を浴びるきっかけになったのは、NHK連続テレビ小説「あまちゃん」で、

「その後は、役者業だけでなくバラエティ番組にも引っ張りだこ。本人も女版“八嶋智人”を目指すと公言していて、演技力はもちろん、喋りも同世代の役者の中で群を抜いている」(同)

 上智大学の碓井広義教授(メディア文化論)も、

「彼女は何が求められているのかを瞬時に察知していく女優です。もう一つの目で自分を俯瞰し、共演者を邪魔せずに奥行きのある演技が出来るのです」

 向かうところ敵なし、か。

週刊新潮 2018年6月14日号掲載

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