“らしさ”こだわる「西野ジャパン」の理想主義 歴史繰り返す?

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 W杯ロシア大会を戦う“西野ジャパン”のメンバーが決まった。それは“反ハリルジャパン”とでも言うべきものだった。

 まず、選手選び。

「ハリルホジッチ前監督と衝突し、ハリル体制のままなら落選の可能性が高かった本田圭佑、香川真司の両名を選出しました」

 とスポーツ紙デスク。

「逆に、ハリルに見いだされ、アジア最終予選でも得点をゲットした“自慢の息子たち”である井手口陽介と浅野拓磨は土壇場で落選。3月の欧州遠征で初招集ながら気を吐いた“秘蔵っ子”中島翔哉も西野監督は袖にしました」

 かように“ハリルチルドレン”は冷遇されたのだが、それは単に“ハリル憎し”によるものではなさそうだ。

「ハリル監督は、選手選びも戦術も、どんな相手と対戦するかで組み替えていました。ですから、無名選手でも“コロンビア戦にだけ使う”みたいな秘密兵器として、サプライズ抜擢していたかもしれません」

 と説くのは、スポーツライターの大塚一樹氏。

「翻って、西野ジャパンの陣容は、“上から選びました”と言わんばかりのオールスター。“香川を外して負けたら何を言われるかわからないから入れておこう”というような“言い訳しやすいメンバー”とも言える。ノーサプライズですし、このメンバーを見ても、グループリーグ3試合をどう戦うのかが見えてきません」

 戦術もハリルとは違う。

「ハリルは4バックでしたが、西野監督は先の親善試合ガーナ戦で初めて3バックを採用しました」

 とは先のデスク。

「守備が1枚減ったように思えますが、守る際に両サイドのMFが下がり5バックになる。W杯で日本は主に守勢に回る時間が多くなるので、実質的には5バックという超守備的フォーメーションです」

 だが、これも“3か4か、はたまた5か”という単純な話ではなさそうなのだ。

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