ドン・ファン幼妻が葬儀で叫んだ「夫の墓なんて守らないもん」 ルノワールもある50億円の遺産

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今後の捜査は

 その結果、2人の元妻との間に子どもはいないため、法定相続に従い、「夫の墓なんて守らないもん」とあっけらかんと言ってのけるSさんに50億円の4分の3が入り、残り4分の1はきょうだい6人に分けられることになる。

 夫婦になってから3カ月半、一緒に暮らすようになってわずか1カ月半で、莫大な遺産を手にするSさん。

 それゆえ、和歌山県警が疑念を抱き、殺人容疑で彼女の「新宿マンション」を家宅捜索したり、事情聴取を繰り返すのも致し方ないところか。

 今後、捜査はどのように進展するのか。

「田辺署だけでなく、県警捜査1課が総出で、『紀州のドン・ファン』事件の捜査に当たっています」

 と解説するのは、和歌山県警詰めの記者。

「差し当たって、妻と家政婦への任意の事情聴取は一区切り。今後、2人の供述に食い違いがないかを検証し、同時に押収品の分析が進められることになる。現段階で、警察は捜査対象を妻と家政婦の2人に絞り込んでしまっています。もし、これで確たるものが見つからなければ、捜査の長期化は避けられません。逆に、証拠固めができれば、一気に捜査は急展開することになるはずです」

 悲劇の幼妻は、疑いの目を撥ね除け、一生遊んでも有り余る夫の遺産を手にすることができるか。それとも、別の悲劇に見舞われることになるのか……。

週刊新潮 2018年6月14日号掲載

特集「『紀州のドン・ファン』事件が急展開! 実母も結婚を知らなかった『悲劇の幼妻』プロファイル」より

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