城西大学で起きていた「理事長の椅子」巡るクーデター 元「文科省次官」の乗っ取り
元「文科省次官」が乗っ取った「城西大学」理事長の椅子(上)
就活シーズンにもかかわらず、またもや私立大学の「ブランド」を揺るがす騒動である。あの日大では常務理事が辞任したが、皇族も通う学校法人城西大学では、理事長の椅子を巡り騒動が起きている。背景には、文科省次官だった官僚OBが蠢いているというのだ。
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東京・霞が関の官庁街の中でも、国の登録文化財に指定された文部科学省の建物は、教育行政を司る最高機関としての威容を誇る。
もっとも最近は、モリカケで時の人となった前川喜平前事務次官など、世を騒がすニュースの舞台と化している。実際、5月31日に文科省で開かれた城西大学の会見もそうだった。これを報じた各紙を見ると、
〈城西大学 不適切支出5億円超に〉(毎日新聞)
〈前理事長「不適切支出5億円」〉(読売新聞)
前理事長が大学のカネを悪用した――そう聞けば、また大学絡みの不祥事かと呆れるムキもあるだろう。
けれど、ことはそう単純な話ではない。背景には新聞、テレビが黙して語らぬ「理事長の椅子」を巡るクーデターがあったというのだ。
その仔細に触れる前に、まずは渦中の学園について簡単に紹介しておこう。
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