大学受験は「情報戦を勝ち抜くゲーム」である 狭き門になった「早慶」「MARCH」を突破する方法

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昔に比べればマシ

 ここで一つ、事実を示しておく必要がある。間口が一気に狭められれば、受験生や指導者が戸惑うのは当然だが、石原氏はこんな指摘をする。

「入試が厳しくなっても、昔にくらべれば受験競争は断然マシです。現在50歳前後の方が受験した80年代後半は、大学進学率が上昇し、18歳人口も増加したため、入試は非常に厳しく、新設の学部でも実質倍率が5、6倍ありました。しっかり準備していれば、難関私大の合格もそこまで難しいわけではありません」

 精神科医で受験アドバイザーの和田秀樹氏も、

「私大は今までが簡単すぎたのだと思います」

 と言って、続ける。

「学力が低いまま社会に出てしまうことのほうが問題で、果敢にチャレンジすべきです。東大理IIIに4人の子どもを入れた佐藤ママがすごいのは、僕の本も含めて受験の対策本をしっかり読み、学校任せ、予備校任せにしなかったこと。学歴があれば終身雇用で守られるという時代ではないから、誰もがある程度の問題解決能力を身につける必要があります。そのためにも、受験本を読むなどして、自分で受験戦略をしっかり立てて挑んだほうがいい。あらゆるスポーツがやり方を学んでから練習するのと同じです。保護者も子どもに合ったやり方を本から探し、教えてあげることです」

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