やはり「本田圭佑は不要」を立証したパラグアイ戦 W杯は若手中心で臨め

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もしW杯本番のコロンビア戦なら?

 後半6分の乾のゴールは、香川がワンタッチで乾にパスを出した後、左に回り込む動きで乾がカットインしやすいスペースを作った。後半18分の2点目も、武藤嘉紀のクロスに香川が絶妙のフリックで背後の乾に柔らかいパスを出した。香川らしい気配りではある。そして乾は2点ともフリーの状態でシュートを放った。

 もしもこれがスイスやコロンビアだったら、乾はフリーでシュートを放てたのか、はなはだ疑問だ。それだけパラグアイの守備陣はマークがルーズだったと言わざるを得ない。アディショナルタイム1分、大迫勇也からのパスを受けた香川が左サイドからドリブル突破を図り、鮮やかなダブルタッチでDFを交わしてだめ押しの4点目を決めた。香川自身「あのイメージを持てたことは自信になります」と振り返ったものの、パラグアイDFの対応は軽すぎた。

 南米勢は試合の趨勢が決まると諦める傾向にある。まして日本戦に何の目標もないパラグアイにしてみれば、必死に守るよりも点を取ってアピールしたいというのが日本戦での実情だろう。

 とはいえ収穫がなかったわけでもない。岡崎慎司を1トップ、香川をトップ下に置く4-2-3-1のシステムで、長年やり慣れてきたのか、相手DFのボール回しに対し岡崎だけでなく香川も高い位置に上がり守備のスイッチを入れていた。これに呼応して右サイドでは武藤、左サイドでは乾がバランスを取りながら相手サイドバックにプレスをかける。

 スイス戦では1トップの大迫がプレスのために左右に走り回ったものの、トップ下の本田圭佑の守備は遅れがちで、効果的なプレスを掛けることができなかった。

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