やはり「本田圭佑は不要」を立証したパラグアイ戦 W杯は若手中心で臨め

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スイス代表より明らかに弱いチーム

 もう諦めていた方も多かっただろう。だが土壇場で西野ジャパンは勝利した。もちろん嬉しいのは当たり前だが、浮かれてばかりというわけにもいかない。冷静な総括が必要だ。サッカージャーナリスト・六川亨氏は「パラグアイの弱さ」を指摘しつつ、W杯での選手起用について提言する――。

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 6月12日、オーストリアのインスブルックで行われた日本代表対パラグアイ代表のテストマッチは、セットプレー(スローイン)から先制点を許した日本だが、後半に乾貴士の日本代表では4年ぶりとなる同点弾や逆転弾、さらにアディショナルタイムの香川真司のゴールなどで4点を奪い、4-2の勝利を収めた。

 西野ジャパンにとっても初ゴール、初勝利で、日本は今日、ロシアのキャンプ地であるカザンに移動する。

 鮮やかな逆転劇だった。これで選手・スタッフは、多少なりとも希望を持ってカザンに乗り込むことができるのではないだろうか。西野ジャパンの初勝利は素直に歓迎したい。しかしながら、ゴールのたびにサブの選手を含めて抱き合って喜びを爆発させていた選手とは対照的に、指揮官はあくまで冷静だった。

 その理由は、パラグアイの実力がスイスと比べて明らかに劣っていたと推測できる。南米予選7位でW杯出場を逃したパラグアイは、新チームの立ち上げとして大幅な若返りを図ってリスタートしたばかりだ。スイスとの完成度は比べようもない。それを象徴していたのが日本のゴールシーンである。

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