元巨人「笠原将生」がホストに転身 野球賭博でチーム解雇、今後はバー出店?
「着てみてくださいよ」
客へのリップサービスも、なかなかのものである。
「着てるユニフォームはキャップも含めて本物っすよ。今日のために実家から送ってもらったんです。辞めて20キロ太ったんで、キツキツだけど。杉内のユニフォームも本物です。よければ着てみてくださいよ」
そもそも笠原はなぜホストになったのか。
「3月くらいから週6くらいで働いてます。高校の野球部の先輩がここでホストしてて、誘ってもらったんです。今年中に新宿か六本木でバーを出す予定で、接客とかテーブルマナーを勉強するのにもいいかなって。最初は“ホストなんて”ってバカにしてる部分もあって、すぐ辞めようと思ってたんすよ。でも、いい人たちばかりで居心地がよくて続けてます」
この店は深夜1時にいったん閉め、朝5時から10時まで再び開き、笠原の勤務は後者だとか。とまれ巨人への思いもあるようで、
「実は僕、楽天とのオープン戦とか観に行ってるんですよ。さすがに巨人側はダメなので、レフトスタンド側の席で、前髪下ろして伊達メガネかけてマスクしてね。やっぱ体のデカさでバレるんで。猫背にして縮こまっていました。そしたらだれも気づかなくて」
ホストになる前のことを、笠原の知人の話で補うと、
「巨人をクビになった後、地元福岡でうに料理店を始め、その店は去年移転してリニューアルしました。でも、笠原は“自分に飲食業は合わない”と言って母親と喧嘩になり、辞めてしまった。そちらはいまは母親が切り盛りしています」
だが、飲食業が「合わない」というわりには、ホスト笠原の稼ぎっぷりはなかなかだ。巨人時代からのファンだという女性は、
「ホストで働くって本人から聞いて、3月くらいから来てます。昨日も20万円くらい使って、今日はイベントだから50万円使うように将生から言われてます。“アルマンドを入れてもらったことがないから入れてほしい”って言われたので、今日は入れます」
セレブ御用達のシャンパン、アルマン・ド・ブリニャックは、この店では1本数十万円とか。ちなみにこの女性、笠原の写真が印刷された7万円のオリシャン(この晩のオリジナルシャンパン)も開けていた。
いやはや、「紳士たれ」がモットーの読売巨人軍は、どんな感想を抱くやら。
「事実関係を確認していないため、コメントは差し控えます」(広報部)
と表向きは答えるが、野球評論家の江本孟紀氏は、
「野球教室などで着るならまだしも、商売に使うなら球団の許可が要るはず。クレームを入れるのでは」
実際、さる巨人関係者は怒りを隠さずに言う。
「たとえ仕事でも、ホストクラブみたいな場所でユニフォームを着るなんて言語道断です」
そうは言われても、背に腹は代えられないということか。笠原を直撃した。
――ホストクラブで働いている?
笠原 うん、ボーイズバー。
――どういう経緯で?
笠原 拒否っていい?
――巨人のユニフォームを着て接客されているとか?
笠原 そんなことないよ。
――巨人軍の方々は怒っていますよ。
笠原 別に関係ないじゃん。なんか取材? 取材、お断わりっつってんの。
だが、その後、あらためて連絡すると、LINEで返信があった。
「ユニはイベントでその日だけ着ました^^/なんか対応悪くてすみません…」
いまの食い扶持は過去の栄光の安売りだから、そこを突かれると痛いのだろう。
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